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2008.05.26「KY(空気読めない)」は、卒業

今年もサラリーマン川柳ベスト10が発表された。
毎年楽しみにしているサラリーマン川柳は、今年で21回目である。
インターネットなどの投票総数9万4314票を集計して、ベスト10が選ばれた。

読んでて、その通り!  と同意。
読んでて、プッと笑える! ユーモアのセンス。
読んでて、ハッとする! リアリティ。

サラリーマン川柳ベスト10 ( 第一生命 2008/ 4/16発表より引用)

1位 「空気読め!!」 それより部下の 気持ち読め!!
2位 「今帰る」 妻から返信 「まだいいよ」
3位 減っていく・・・ ボーナス・年金 髪・愛情
4位 円満は 見ざる言わざる 逆らわす゛
5位 ゴミだし日 すてにいかねば すてられる
6位 「好きです」と アドレス間違え 母さんに
7位 国民の 年金、損なの 関係ねえ
8位 社長より 現場を良く知る アルバイト
9位 赤字だぞ あんたが辞めれば すぐ黒字
10位 「いつ買った?」 返事はいつも 「安かった」

たった17文字に、時代をうまく反映された作品たち。
そもそも私たち日本人は、短く伝える能力が高いのかもしれない。

流行語「KY(空気読めない)」にひっかけて、部下の気持を理解できない
上司を皮肉った作品が1位に選ばれている。
これも時代を映し出している。

コーチングをマネジメントのシステム変革ツールとして活用する企業が増えている。
戦略的コミュニケーションとして、コーチングを本格的に導入している企業が多い。

部下の気持ちがわからない、と悩んでいる上司がいる一方で、
部下の気持ちはわかっている、またはわかったつもりで
まったく見当はずれの理解している上司もいる。

上司の常識という地図では、納まりきらない予期せぬ行動をとる部下もいる。
上司からすると、その場にそぐわない行動をする非常識な部下なわけだ。

部下から見れば上司は、「KY(空気読めない)」な存在なのかもしれない。
上司から見れば部下は、「KY(空気読めない)」な存在なのかもしれない。

お互いに、「KY(空気読めない)」なのだ。

だから、私たちは、本来もっているはずの人とかかわっていくコミュニケーション
技術を改めて学ぶ必要がある。
上司だけがそれを身につけるのではなく、部下も学ぶ必要がある。
そこに属する人々がお互いに尊敬できる、学びあえる、協力的な存在になる必要があ
る。

そして、学習した組織には自立・共存できるコーチング風土が根ざし、
そこに属する社員に、より強いやりがいや達成感、組織の一員である誇りを醸成して
いく。

そこにいるみんながハッピーになれる可能性は高まるにちがいない。
そろそろ「KY(空気読めない)」は、卒業だな。