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2009.04.28不易流行(ふえきりゅうこう)

不易流行(ふえきりゅうこう)は、俳聖、松尾芭蕉の言葉と伝えられている。
 
古池や蛙飛びこむ水の音
俳句は、五七五の十七音という世界一短い詩形であると言われている。
 
「不易」とは、不変の条件、原則、鉄則を維持していくこと。
俳句としての基本の型。五七五の十七音形や季語の存在など。
 
「流行」とは、絶えず新しさを追求していくこと。
俳句は、短い詩形であるため、絶えず新しい句材を求め、新しい表現をして
いかないと類似的で陳腐なものになってしまう。
 
変わらないものと変わるもの。
 
変えないものと変えるもの。
 
続けるものとやめるもの。
 
Continuity and Change.
 
 
俳句の本質をとらえた理念のようなもの。俳句には、この両者が共存している。
そして、人にも組織にもあてはまる成長のための大事なキーワード・考え方。
 
先日、パネラーとして参加した日本コーチ協会大阪チャプター主催
「関西トップランナーコーチ パネルディスカッション-最近どうよの会」での
できごと。
 
「久しぶり~。元気?」
「しかし、変わらんなあー。10年前と。」
「同窓会気分やわ。元気そうやね。」という声がパネラー間で行き交う。
 
そして、パネルディスカションが始まった。
 
「私たちが始めた10年前と今とでは、時代が違うので、私たちの体験談を
聞いて、そのままそのやり方を当てはめても役に立たないと思う。」
 
「でもその体験談の中でも、今も使える根本的なこと、根源的なことは
あると思う。」という発言がパネラーからあった。
 
奥山も全く同感だった。
10年前は、コーチングという存在を知ってもらうこと、普及していくことも
役割の一つだった。
1997年に日本にコーチングが導入されて、12年経っている今とでは、
背景が違う。
 
そして、「コーチング」そのものも「不易流行」。
不変のところと、変化・進化しているところがある。
常に時代とともに、原則・ベースは変わらないが、バージョンアップして
変化している。
 
一方で、人として何を大切にして、どのように仕事をしていくのか、
どんな人たちと、どのような関わりをもって影響したいのかなど、
その人の「あり方」や基本的な仕事のスタンスなど、
その人の不変的な原則や考え方を聞くことは役に立つ。
 
この10年間、何をやったかではなく、
コーチとして、人として、どのような「あり方」を大切にしているのか、
個人・組織として変わらないことと変えたこと、これから変えようとしていること
などについて意見交換が行われた。
もちろん、参加者からの質問にも答えて、ざっくばらんに意見交換がなされた。
 
「しかし、変わらんなあ。出会った頃、10年前と。」
 
10年前と外見が変わらず若いということなのか、成長がないのか。。。
それは、ご想像にお任せするとしよう。
 
10年前の初期のコーチングマニュアルには、
「磨かれたコーチ・人は実年齢より10歳若く見える」と書かれていた。
 
不易流行。
変えないものと変えるもの。
Continuity and Change.
 
人にも組織にもあてはまる成長のための大事なキーワード・考え方。
今、選択のときがきている。
あなたは、何を選択するのか?
 
奥山の変えるものは、現在、取捨選択中。
 
奥山の変えないもの。
今と変わらず?アンチエイジングで行きますよー。