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2010.05.24内部対話

普段、あなたは自分と、どんな対話をしている?

ある説によると、人は1日約3万回の自問自答を繰り返していると言われている。
「今日、どうしようかなあ?」とか「何食べようか」や、無意識で行っている
問いかけなどを含めると、その数なんと約3万回になるらしい。

信じられない回数だ。
仮に、こんなに問いかけているのなら、自分に役立って、応援団となる対話を
したほうがいいに決まってる。

言うまでもなく、自分で自分の足を引っ張る対話はやめた方がいいに決まってる。
回数に関係なく、まず自分を自分の味方につける方が得策だろう。

自分自身に問いかけている対話を「内部対話」と呼ぶ。
「内なる声」のこと。

内部対話の例をあげてみよう。

足を引っ張る内部対話(力を奪う)の例
「あーあ、どうして私(私たち)なの?」
「そんなことをして、何になるんだ?」
「これはもう前にやった。もうやれることはない。」など。

応援団となる内部対話(力となる)の例
「これも一つのチャンスかもしれない。」
「どうやればうまくいくだろうか?」
「今、この状況で、できることは何だろう?」など。

ちょっと振り返ってみて。
あなたは、自分自身に対して、どんな内部対話をしている?

「応援団の対話」と「足を引っ張る対話」は、何対何?

その対話は、あなたに役に立っている?

もし、役に立っていないのなら、どんな問いかけに変えたらいい?

さらに、自分を応援する対話をするとしたら、何と声をかける?

何もこれは、自分との対話だけでなく、人との対話においても言えることだし、
チーム内での対話でも同じことが言えるだろう。
もちろん、役割として、リスク管理の観点からマイナス点を話すことは
当然である。

しかし、リスク管理を目的とした改善へ向かう対話と、ただ不満・文句をいう対話は
質が違うのは、言うまでもない。
チームが強くなっていく過程においても、「チーム内での対話の質と量」が
大きく起因している。
それと同時に、そこに属する一人一人の内部対話がその人自身にとって
力となる内部対話である必要がある。

状態が成果をつくる。
リーダーは、自分自身の状態をマネジメントし、
目の前の相手やチームの状態を問いかけや声がけによって
良い方向に導いていける人とも言える。

リーダーとは、何も組織にいる人のことを言うだけではない。
あなたの一番身近なリーダーは、あなた自身。
あなたを引っ張っていく人だから。

振り返ると、私たちは、今まで、関係性の中で、共に育ってきた。
そして、これからも、私たちは、関係性の中で、共に育っていくだろう。

だとしたから、「自分との関係性を築く内部対話」や
「他者やチームとの関係性を築く対話」の質と量を見直す価値はありそうだ。