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2012.04.24認識のギャップ

『相手の反応がコミュニケーションの結果である』
この言葉が頭に浮かんだ。

公益社団法人日本生産性本部が2012/03/29に発表した、
『日本の課長と一般社員  職場のコミュニケーションに関する意識調査』に、
興味深い調査結果が書かれていた。

課長(管理職)と一般社員の認識のギャップだ。
下記、日本生産性本部のアンケート調査(2011年6月から実施)を引用。

課長の約7割が「情報が共有されている」と感じているが、
一般社員の約半数が「共有されていない」と感じている。

課長の約9割が「部下を理解できる」が、
一般社員の約4割が「上司は私を理解していない」と感じている。

課長の約9割が「部下の話を聴いている」が、
一般社員の約3割が「上司は話をあまり聴かない」と感じている。

課長の約9割が「部下を褒めている」が、
一般社員の約半数が「上司は褒めない」と感じている。

ギャップだけではなく、共通点もある。

課長・一般社員とも「コミュニケーションは取れている」と感じている。
課長の8割・一般社員の7割が「コミュニケーションは取れている」と
感じている。

双方ともグローバル化に向けたコミュニケーションに不安を感じている。
双方とも外国籍の上司や部下に対して、約半数が苦手意識をもっている。

ここまで、読んでみて、どんなことに気づいた?

部下がいない人は、人との関わりに当てはめてみて。

さて、人が行動を起こす時に有効な質問の種類は、5W1H。

いつ?  When?  どこで?  Where?
何を?  What?
どのように?  How?
なぜ?  Why?
誰?(誰と?)  Who?

普段、自分の意識は、「5W1H」のどこに、重きを置いているだろう?

あなたが話していることは、「5W1H」のどの部分が多いだろう?

日本の課長と一般社員の認識のギャップ。
他人ごとではないかもしれない。

認識のギャップは、どうして起こったんだろう?

課長・一般社員とも「コミュニケーションは取れている」と
感じているということではあるが、
調査結果から読み取れることは、
明らかに、コミュニケーション不足だと推測される。

「相手は、何を望んでいるのか?」
「相手は、どのうように接してほしいと思っているのか?」を把握している?

調査結果のまとめには、
「価値観多様性に対応できるコミュニケーション力が必須」と書かれていた。

上司も部下も、私もあなたも、「相手がわかってくれない」と
嘆いていても仕方がない。

どちらにしても、『相手の反応が自分のコミュニケーションの結果』なのだから。
そう、コミュニケーションの意味は、受け取る反応にある。

さて、あなたが気づいたことを、どのように行動に移していく?

*2011年6月から日本生産性本部がアンケートを実施、回答数は、
 課長職 478件 、
 一般社員(入社2年目~係長・主任・職場リーダー) 381人件