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2014.11.20どうしたら楽しいのか?

11月6日(木)-7日(金)に、3ヶ月ぶりに気仙沼を訪問しました。
前回の7月に引き続き、
理事を務める一般社団法人i愛NLP協会の有志とともに
行ってきました。
今回の目的は、現場の本質的なニーズのインタビューと
仮設住宅でのお手伝いでした。
ワークショップ参加費の一部から気仙沼地域への
物資の支援もさせていただけました。

自らも被災し、公的な支援がない今も
個人で支援活動を続けていらっしゃる
小野 道子さんと村上 充さんのインタビューの一部を
ご報告させていただきます。

小野さんは、民生・児童委員でもあります。
村上さんは、主に医療支援と病院への運行支援で仮設を回る
個人ボランティア・コーディネーターです。

下記、復興地レポートは、

i愛NLP協会のFacebookページにもアップしています。
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震災からもうすぐ4年になるのに、
生計を得る仕事はせず、ボランティアの支援活動に
専念し続けている人がいることを信じられますか?
 
今年7月にお伺いしたときも、私財でガソリン代や通信費などを
やりくりしているというお話をお聞きしていました。
 
小田さんは、
「既に数千万円を使っていて、お金が底をついている。
 お金がないと続けられない」とおっしゃっていました。
 
今回の訪問で、村上さんにもう一度、聞いてみました。
 
「村上さんは、何のお仕事をされているんですか?」
 
「仕事はしていない。
 この支援活動が仕事というか役割になっている」
 
「収入はどうしているんですか?」
「お金がないので、自分でホームページを作成して、
 昨年の5月頃から寄付を募っている」
 
「16ヶ月でいくら寄付が集まりましたか?」
「数十万円です」
 
月平均数万円です。
確実に月の支出の方が多いのが現実です。
 
私たちi愛NLP協会のメンバーの中に、
一つの問いが必然的に出てきました。
「それでもこの活動を続けているのは、なぜなのか?」
1年半くらいは、数名の仲間と活動を共にしていらっしゃったとのこと。
その後は、たった一人で、行政の助成金を申請するも得られず、
医療支援、病院への運行支援などのコーディネートをされています。
 
 
「仮設住宅から力のある人はみんな出ていく」という言葉を
村上さんや小野さん他数名の方から、何回かお聞きしました。
力のある人・・・。
 
力のある人とは、リーダーシップがあり自立・自律して、別の場所に行ける人。
 
残っている人の多くは、独居高齢者の方です。
仮設住宅にお伺いしていると、とても静かで人気はありません。

仮設住宅は、これから日本全国に起こるであろう
「超高齢化社会の日本を凝縮」しているような感じです。
 
「震災から4年近く経つのだから、被災者に支援し続けたら、
被災者の自立・自律を阻害する。支援を止めた方がよい。
という声を聞くが、これは間違った考え方だ」とおっしゃっていました。
 
私たちもマスコミ報道で、
「支援慣れして、支援してもらうのが当たり前になって、
  自立する気持ちが芽生えない」というようなことを聞いたことがあります。
 
「支援が必要でない人に、支援する必要はない。
しかし、今も活動を続けている医療支援や運搬支援は、
自分では病行に行くこともできない高齢者、必要な人への支援である」
と話させていました。
 
 
「それでもこの活動を続けているのは、なぜなのか?」
 

村上さんは、「他に誰もこの活動をする人がいなくなった。
      支援活動が仕事というか役割になった」と話されていました。
 
小野さんは、
「今まで色々と政府に働きかけしてきたけど、聞き入れてもらえなかった。
だったら今、目の前の人とともに歩いた方がいいと思った。
やってきたから、みんなに思いが伝わってきた」
 
「愚痴的文句は言いたくない」
 
「実践のハートが伝わるようなやり方でやる。
  (効果が)遅いと思うかもしれないけど、その方が早い。
  コツコツやる。それを信じてやる」
 
さらに70歳を過ぎた小野さんは続けます。
 
「私は、100〜150歳くらい生きてきたわよ。
 みんなが8時間労働だとしたら、私は1日30時間以上働いていても楽しくて仕方ない」
 
「やっていて楽しいのよ。
 楽しいやり方を見つけることなのよ」
 
「どうしたら楽しいのか?」
胸が熱くなりました。
 
ぜひ、こんな風に個人で活動していらっしゃる
お二人の活動支援金の支援をお願いします。
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私たちi愛NLP協会は、今後も継続的に支援していく予定ですので、
あなたの直接、間接的なお力添えをいただけると
復興地の方々の笑顔がさらに増えていきそうだと考えています。