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2016.03.18「行ってきます」と「ただいま」

2016年3月13日(日)ホールシステムコーチング®の
共同開発者である森西 美香氏が代表を務めるBTB

【命は宝】健康チャリティ・イベントin神戸に
今年も撮影班のボランティアで参加させていただきました。
初めて撮影班にボランティアで参加された方が
「こーゆーことやっていかなあかんね」
と話されていたのが印象的でした。
今年は、前日の3月12日(土)に特別講演会が開催されました。
講師は、佐藤 敏郎氏。
佐藤氏は東日本大震災当時、女川中学校の国語の先生でした。
数日前、3.11の取材で報道ステーションにでていらっしゃいました。
現在は、「小さな命の意味考える会」の代表として
全国の防災イベントで講演活動をされています。
〜あの日の大川小学校の校庭から学ぶもの〜
今回、はじめて講演を聴かせていただいて
一言一言が心にしみました。
講演で紹介された被災した女川中学生がつくった俳句。

「夢だけは 壊せなかった 大震災」
テレビや新聞などの報道で大川小学校の74名の児童と
10名の教員が大震災で犠牲になったことをご存知のことでしょう。
しかし、「何が起きていたか」は知りませんでした。

佐藤氏の娘さん(次女)も当時、大川小学校6年生で

震災の犠牲になり、お亡くなりになりました。
奇跡的に助かったのは児童4名、教員1名。
地震発生の14:46から津波に飲み込まれた15:37までの
50分間、教師と子どもたちは寒い校庭にとどまった。
なぜ、50分間も校庭に待機し続けたのでしょうか?
その日、校長先生は不在でした。
緊迫感の中で、先生方はみんな一生懸命だったに違いありません。

もし、あなたが大川小学校の先生だとして
50分間も、なぜ校庭にに留まったのでしょうか?

もし、あなたが大川小学校の児童だとして
先生に「こうしよう」と言えるでしょうか?

「未来へ伝えていかなければならない」
毎日の親子のスキンシップがビタッとあの日で
止まっていると話されていました。
3月11日朝のタッチが最後のスキンシップ。
「いってらっしゃい」
「いってきます」
講演で特に心に残ったキーワード。
・大切なことはいつも大切。
・大切なことは目に見えない。
・防災とは地球との関係性づくり。
・命を最優先にする組織の意思決定。
・思いを言葉にする。(俳句にする)
・受け止める。受け入れらなくてもよい、受け止める。
・「自分の」頭で考え、行動する」
・今は震災後ではなく、次の震災前。
・必ず来る想定外を、大切な人と生き抜く。
・生きている証は「ただいま」と言うこと。
『「ただいま」と毎日ちゃんと言うことが
生きている証しだよ』と話されています。
これは、子どもたちだけに通じることではなく
私たち大人も同じですね。
「おはよう」
「いってきます」
「いってらっしゃい」
「ただいま」
「おかえり」
「おやすみ」
あいさつは、生きている証。
佐藤氏の生き方に触れて一言一言が心に響きました。
講演会の機会を提供してくださり、ありがとうございました。
まずできることは
笑顔で、あいさつから。
【本のご紹介】
「16歳の語り部」 案内役 佐藤 敏郎氏
 ポブラ社 1,404円(税込)
「女川一中生の句 あの日から」
 編集:小野 友美氏
 はとり文庫 972円(税込)